秘密の★オトナのお勉強②
「という事は、つまり…」
「そうだね。これから少しの間、貞永のマネジメントを、中森さんと二人で行って貰うという事になるね」
ニッコリと笑顔を浮かべた小西さんは、菊池くんに視線を移す。
少し茶色い短髪で、無邪気な雰囲気を漂わせている彼は、どちらかというと隼人似という所だろうか。
ゆっくりとソファーから立ち上がった菊池くんは、ピシッとした様子であたし達を見る―――
…んじゃなくて、ダルそうに口を開いた。
「今日からお世話になりまーす、菊池和哉(かずや)っす。この世界の事分かんないんで、バンバン頭の中に叩き込んじゃってくださーい」
…な、なんだコイツ。
新種の哺乳類?それとも未確認宇宙物体?
そう尋ねたくなるほど、菊池くんの態度は、あたしの身体中に衝撃を与えていた。
…これからあたしは、コイツに指導をしなくちゃいけないの!?だ、大丈夫なの…?
そう感じているのは、貞永もきっと同じだと願いたい…。
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