秘密の★オトナのお勉強②



赤くなり始めている顔を隠そうとした時、再び手首を強く掴まれて、ベッドに押し付けられた。


至近距離にいる貞永は、やっぱり顔が赤く染まっていて。




「さ…貞永?」



「マジ情けねー」



「へ…?」



「だから!いつもより何百倍も素直なあゆに、俺の理性が持ちそうにねぇんだよ…!」




こんなに余裕がない貞永は、初めて見た。


一時期、貞永の余裕を崩してやる!と張り切っていた時もあったけど、やっぱり、貞永はいつもの調子でいてくれないと困る。


そうじゃないと…




「いいよ」



「は?」



「理性持たせなくて、いいよ…?」




「あたし」が「あたし」で居られなくなる気がするから…。




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