秘密の★オトナのお勉強②



今日は、映画「スタートライン」の続編の製作発表の為に、この控え室が用意されていた。


今回は前回の会見の時のホテルとは違い、製作協力をしてくれるテレビ局のスタジオで行う。


菊池より一足先に控え室へ到着したあたし達は、いつも通り、懐かしい共演者達の元へ、挨拶をしに行った。



…あの時と同じように、蘭と冬馬だけ、まだ到着していなかったみたいだけど。



そんな事を思い出していると、未だにあくびをしている菊池の姿が、視界の端に映った。


これから真面目に仕事する訳だし…一応注意しておこう。




「菊池ー」



「何スか?」



「今からとても大事な仕事なんだから、他の共演者の方達の前で、あくびとかしないでよ?」



「分かってますって」




そう答えると、もう一度あくびをかました菊池。


…コイツ、本当に分かっているのだろうか。




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