秘密の★オトナのお勉強②
「久しぶり、だな」
「え…ええ…」
ぎこちなく会話を進める二人に、あたし達は着いていけず、茅の外状態。
だけど、ひとつだけ、ハッキリと分かる事があった。
…二人の間には、何かがある。
そう強く感じた瞬間、あたしはいつの間にか、二人の間に割り込んでいた。
突然のあたしの行動に、菊池や蘭はもちろん、貞永や冬馬まで驚いていて。
「さ、感動の再会の時間はここでお開きよ!早く会見しなきゃね!」
早口でそう話したあたしは、蘭の手を引っ張って、足早に会見が行われるスタジオへと向かった。
…心のどこかで感じてしまった。
二人をこれ以上、近付けてはいけない、と。
蘭の手を強く握り締めると、蘭もギュッと握り返してきた。
これから、また何かが起こる。
そう思わざるを得ない、蘭や冬馬との再会だった―――
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