秘密の★オトナのお勉強②
そんな言葉は、向かいに座っている冬馬の方から聞こえてきて。
言っている事が、図星。
思わず俯いてしまう。
…なんだか、情けないよ。
今日は、折角みんなが集まってる日なのに、あたしだけ私情に振り回されていて。
「…無理、してないよ」
「嘘付け。俺は姉ちゃんの気持ち分かるよ。…話してみなよ、今思っている事全部」
俯くあたしに目線を合わせるようにして、少し身体を傾けている猛。
その表情は、完全にあたしを心配しているような雰囲気を漂わせていて。
…弟の猛にまで気付かれているなんて。
これじゃ、どっちが年上なのか分からないわよ。
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