秘密の★オトナのお勉強②



早く用件を済ませてしまいたいあたしをよそに、小西さんと菊池の「き○この山かた○のこの里論争」は、更にヒートアップ。



終いには、お互いに熱くなり過ぎて、立ち上がって熱弁する二人。



…もう、早く終わってっ!




「ちょ、小西さんに菊池!落ち着いて下さいってば!」



「おっと。中森さんも隠れた○のこの里ファンなんです?」



「違います、断じて違いますーっ!」




勝手に仲間だと勘違いして、ウェルカムポーズを取り始めた小西さんは、絶対に進む道を間違えたんだと思う。


…マネージャー業じゃなくて、お笑いの道に進んだ方がよかったでしょ、絶対に。




「そうじゃなくて!早く用件を済ませて下さい!ほら、菊池も早く座って!!」




あたしの怒鳴り様に、小西さんは急にシュン…と落ち込み出すし、菊池は小さく舌打ちをする。



…この二人、どれだけき○この山とた○のこの里を愛していたのだろうか。


あたしの方が、舌打ちしたいよ。




.
< 239 / 412 >

この作品をシェア

pagetop