秘密の★オトナのお勉強②
でも、猛の言葉が胸に染みているのは事実。
…この人達になら全てを話せる気がする。
あたしの思っている事、全てを。
「…あたし、ずっと不安でさ」
いざ話し始めると、回りの空気は一変し、神妙な雰囲気となる。
蘭も、冬馬も、隼人も、猛も、ジーッとあたしの方を見つめていて。
そんな視線に耐えながら、あたしは思い出すように気持ちを並べ始める。
「貞永と両想いになれたからって、前と状況が変わってないし。手紙だってメールだって電話だって、ずっと無視されてるし」
「あゆ…」
冬馬の眉を歪めた表情が視界に入ってきたけど、とりあえず今は気にしない事にした。
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