秘密の★オトナのお勉強②
小西さんと菊池を無理矢理ソファーに座らせて、あたしは強引に話題を切り出す。
「で、用件は何ですか?」
「まあまあ、そんなに慌てない―――」
「ごまかさないで!早く言って下さいっ…!」
「ひぇーっ…!」
…なんだか、上司と部下の立場が逆転しちゃってるじゃない。
というか小西さん、アナタ、登場する度にイメージ崩壊している気が…。
ふぅ…と息を吐いた瞬間、少し態度を改めた小西さんが、「上司」らしく、あたし達に向かって言葉を発した。
「じゃ、キッパリと言います」
「へ…?」
「よく聞いておいて下さい、中森さん、…特に菊池くん」
菊池が名指しされた事により、あたし達の心拍数は上がっていく。
ドキドキする胸を抑えながら、小西さんはゆっくりと、口を開いた。
「菊池くん、貴方は今日付けで研修を終了し、明日から、一人前のマネージャーとして、働いてもらいます」
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