秘密の★オトナのお勉強②
「なーにこの場所を独り占めしてんのよ」
「…って、中森サン?」
あたしが堂々を姿を見せると、菊池は驚いているのか、目を見開いたままの状態に。
窓に身体を預けている菊池を真似するように、あたし自身も窓に身体を預けてみる。
「なんで…此処を知ってるんスか?」
「菊池の後をつけてきたの。何だか様子が可笑しそうだったし、…あたしは菊池の先輩だからね?」
イジワルそうにニッと笑って見せると、菊池は申し訳なさそうに俯いた。
「中森サン、ココん所俺が中森サンを避けてたの、気付いてたんスね?」
「当たり前じゃない。というか分かり安すぎなのよ、菊池は」
太陽をバックに繰り広げられる、他愛のない話。
だけど、久しぶりな気がする。
菊池とこうやって並んで話す事が。
.