秘密の★オトナのお勉強②



タメ口で話せる仲となった菊池と蘭の関係は、日に日に変化していった。


毎時間自分の教室に訪れる後輩の事を、少しずつ意識するようになった蘭。


周りを気にせずに、好意の気持ちを丸出しにしていた菊池を意識するのは、普通の流れだと思う。



…だって、ただ単純に嬉しいじゃない。

自分を好いていてくれる事に。




「次第に周りの人間も、俺達の関係を悟り、“あの二人は付き合っている”という噂まで流れ始めて」



「………」



「だから、俺は有頂天になっていた。“蘭は俺が好き”という噂が耳に入る度に、凄く嬉しくなって」




でも、それが間違いだった。


蘭が菊池に好意を寄せている事は事実だったが、女の子にとっての初体験は、きちんとした順を追って終えたいモノ。



だが、菊池は―――

溢れる想いを止める事が出来ず、学校の屋上で、欲望のまま蘭を犯してしまった…。




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