秘密の★オトナのお勉強②



「そんな状況が続いてるから…あたし、遊ばれてるんじゃないかって思うようになってきて…」




そこまで口にすると、どうしようもないモヤモヤに身体中を啄まれる。



…ずっと思っていた。

貞永は、あたしの事を遊んでいただけじゃないのかなって。



返事が一回も返ってこない事だって、そう。


きっと、あたしの存在が面倒臭くなっちゃったんだよ。




「ハリウッドでの様子だって、テレビを利用しないと分からないし…これじゃ、彼女だなんて名乗れないよ…」




寧ろ、あたし達の関係はナシと考えた方が良いんじゃないの?


こんなの、何も無かった事と同じだ。



考えれば考える程に出てくる、貞永に対しての気持ち。



…どうしよう。

なんだか、無性に腹が立ってきた。




.
< 25 / 412 >

この作品をシェア

pagetop