秘密の★オトナのお勉強②
「何も答えないという事は…認めるって事なのね」
「蘭、あたし―――」
「言い訳は聞きたくないッ…!」
耳を塞ぎながら声を張り上げた蘭は、あたしを一瞥すると、どこかへと走り逃げ出した。
ペタン…と床に座り込んでいたあたしも、すぐさま立ち上がると、蘭を追いかける。
「あゆ!!」
「中森サン!?」
冬馬と菊池があたしの名前を呼んでいたのは分かっていたけど、あえて振り返らなかった。
…振り返ってはいけない気がした。
今、冬馬と菊池と見たら、あたしは確実に二人を傷つけてしまう。
そんな予感がしたから、あたしは二人を無視する事にしたんだ。
「待ってよ、蘭―――っ…!!」
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