秘密の★オトナのお勉強②
「今までの俺は逃げてた。気持ちを伝える事によって、蘭との距離が離れたらどうしよう…、そんな事ばっかり考えてた」
包み隠さず知る事が出来る、冬馬の本音。
「仮に蘭が俺を受け止めてくれたとしても、俺達の関係はイトコだし…」
そうだもんね。忘れがちな関係だけど、冬馬と蘭はイトコなんだ。
「法律上では従兄妹同士でも恋愛は出来るけど、マスコミに交際がバレたら、蘭はきっと想像以上に辛い目に遭う」
これ以上面白いネタはない!と騒ぎ立てるマスコミの姿が想像できて、冬馬の恐怖心が、痛いほどに理解できる。
「もしそうなった時、俺はきちんと蘭を支えていけるのか…。弱虫な自分が嫌いだった」
弱虫なんかじゃないよ。
冬馬、あたしは充分、蘭を支えていけると思ってるよ。
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