秘密の★オトナのお勉強②
「貞永光輝、見てなさい?あたしで遊んだ事を後悔させてやるんだから…」
「微妙にその思考ズレてるよ。で、遊ばれたっていう事は確定なんだね」
「黙らっしゃい!この乙女系マネが!!」
冬馬の鋭いツッコミにも反応しなくなったあたしは、ある意味最強だと思う。
さっきのシリアスな展開はどこへやら。
あたしは、場の雰囲気を変えてしまう達人でもあると思う。
「煮物にしてやろうかしら?それとも、某有名カレーチェーン店のスパイスにでも―――」
「それ、マジで怖いわよ」
「切り刻んで、福神漬けでもいいわね?」
「姉ちゃん、とうとう妄想の世界に入ったな、こりゃ」
蘭と猛の言葉にも反応しないあたしの脳内は、たくさんの貞永への怒りが詰まっている。
…待ってなさい!貞永光輝!!
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