秘密の★オトナのお勉強②



抵抗する事を諦めたあたしは、貞永の思うがままに事を運ばれていた。


撮影現場があるビルを出たあたし達は、近くにある細い路地へと進入していく。




「どこ行ってるの!?」



「二人が居そうな場所」




それだけしか答えてくれなかった貞永は、ひたすら無言を突き通したまま、細い路地を突き進んでいく。


たくさんの疑問を抱えたまま、進んでいくと。




「何…ココ…」




思わず声が出てしまう程に、たくさんの花が咲き誇っている場所に、あたし達は居た。


よく見てみるとここは公園らしく、ブランコや滑り台が設置されている。


あんなに怪しかった路地を出たら、こんなに綺麗で見とれてしまう場所に繋がっているなんて。




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