秘密の★オトナのお勉強②
「あの…蘭…」
「あ、謝らないわよ!アタシは!」
…蘭は、そういえばこういう性格だったわね。
女王様にすっかりなりきっている蘭と仲直りする方法は、ただひとつ。
あたしが謝るのみ。
「蘭…本当にゴメン。事故とは言え、大事な蘭の冬馬とあんな事になって…」
「な、何よ!謝って許されたら、警察なんか要らないんだからね!」
よく聞くセリフをぶち撒けながら、蘭は顔を背ける。
その行動が少しショックで、思わず俯きそうになった時、…小さく呟くような、蘭の声が耳に入った。
「でも、あゆに悪気は無いものね」
「え…?」
「悔しいけど…しょうがないから許してあげるわよ。さっきはカッとなって酷い事言って、本当にゴメンナサイ…」
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