秘密の★オトナのお勉強②
悔しさ、情けなさ。
全てを信じてきた自分、何もかもに腹が立ってきて、あたしの目からは大粒の涙が溢れ出てくる。
…貞永に対しての、抱えきれない程の気持ちと共に。
「うぅ…ッ………!」
「って、何泣いてんだよ!」
いきなり泣き出したあたしに、貞永もやっぱりタジタジ。
今日のあたしは、貞永を困らせすぎだ。
だけど…もう少しくらい、あたしの言い分を聞いてくれない?
怒りはいつの間にか、不安という感情へと姿を変えていた。
「ひとつだけ…聞いていい?」
「どうした、あゆ」
「…あたしの事、やっぱり遊びだったの…!?」
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