秘密の★オトナのお勉強②



「でも、神風さん達は反対しなかったの?そんな嘘の会見を開く事に…」



「んなモン、知らせてる訳ないだろ」



「は…?」



「神風さんたちトップは、完全にあゆとの関係を否定するモンだと思い込んでる。…今あゆに話したのは、俺の中での計画の一部だ」




ゴーイングマイウェイな貞永の考えに、あたしは呆然とする以外に方法がない。


というか、計画って何よ…?




「あゆは、俺の俳優業を守ろうとして、昨日あんなに必死になってくれたんだろ?」



「う…うん…」



「でも俺は、あゆにもマネージャーというかけがえのない職業を、失って欲しくはない」




ハッキリと、宣言するように言う貞永。


あたしの事を考えてくれているんだ…という嬉しい気持ちの反面、どうしようもない現実が、あたしにのしかかってくる。




「でも、どうしろって言うの…?」



「何が」




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