秘密の★オトナのお勉強②
03★__最高のプレゼント
小鳥が外で可愛らしく鳴いている、いつもの朝。
朝日が眩しい。
そう目を瞑りながら思ったあたしは、頭まで布団を被り直す。
「あーゆー」
…まだまだ寝ていたいんだから、大きな声であたしの事を呼ばないでよ。
「早く起きなよ」
…そう言われても、瞼が開かないのだから、しょうがないじゃない。
「姉ちゃんって相変わらず鈍いよな。こんだけ喋ってるのに起きないなんて」
…って、今なんて言った?
「姉ちゃん」
この世であたしの事をそう呼ぶのは、たった一人しか居ない。
というか、よく考えれば、あたしは今謹慎処分を喰らっている最中。
誰かの話し声が聞こえるハズは無いのに、今確かに、あたしの耳には誰かの話し声が聞こえてきた訳で。
しかも、聞き覚えのある声のような気がしてならない。
様々な疑問を持ちながら、あたしは重い瞼をゆっくりと上げた。
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