秘密の★オトナのお勉強②
その瞬間。
「―――ぎゃああああぁーッ…!!」
あたしの叫び声が、部屋中、いやマンション中に響き渡る事態となった。
叫び声を発した事により、睡眠モードだった脳は完璧に活動を始め、あたしの目の前にある現実を受け入れざるを得なくなる。
「そんな叫び声あげないでよね、アタシ達が悪いみたいじゃない」
「あゆって寝相悪いんだ?髪ボサボサだよ?」
「こんな形で再会するとは思わなかったよ、姉ちゃん」
全く違う三つのハーモニーが、今起きている事を現実としてしっかりと知らせてくれる。
寝起きで形が崩れている髪の毛を手櫛で直しながら、あたしは焦った様子で問いかけた。
「な…なんでココに!?」
「何でって…ねぇ?」
首を傾げながら、あたしの質問をはぐらかそうとする姿に、あたしは何か思惑があるのかと勘付く。
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