秘密の★オトナのお勉強②



静まり返る部屋に響く、情けない声。


あたしは全ての思いを放つために、泣きながらも話を続ける。




「ハリウッドに行ってからの貞永、メールも電話も手紙も何ひとつ返してくれないし…」



「それは―――」



「あたしの反応を楽しみたかったんでしょ?嘘の告白で嬉しがる、あたしを…」




そこまで言うと、視線を貞永から外す。



二年ぶりの再会だって言うのに、あたしはどこまでワガママなんだろうね。


遊ばれていたとしても、仕事を頑張ってきた貞永の事を、笑顔で迎え入れなきゃいけないのに。




「貞永…無理しなくていいんだよ?あたしを好きにならなくても」



「あゆ…」



「罪悪感を感じてるかもしれないけど…あたしは大丈夫だから。だから―――」




そこまで言いかけたあたしは、続きの言葉を言い出す事が出来なかった。




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