秘密の★オトナのお勉強②
「姉ちゃん落ち着けって」
「へ…?」
「心の声、全部口に出てる」
…って、マジですかい。
久しぶりにいつもの癖を出してしまった自分に、ため息をつきたくなる。
「一応姉ちゃんの疑問に答えてあげると、此処に入る事が出来たのは、合鍵だよ」
「は?」
「姉ちゃん、一人暮らし始めた頃から、実家に合鍵置いてただろ。いつでも俺達が来れるように、って」
猛の言葉を聞いて、思い出す。
そういえばあたし、此処の合鍵を実家に置いていたんだ…。
謎が一つ解け、うんうんと頷きながら納得するあたしに、もう一つの疑惑が浮上する。
「それは分かったけど…あたしに何しに来たの?一応謹慎中だし、バレたら厄介だと思うんだけど…」
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