秘密の★オトナのお勉強②



「さだな―――」



「今からあゆは一切口出ししない事。分かったか?」




そう言う貞永の表情は、真剣そのもの。


演技の時以外で、こんなに張り詰めたオーラを感じたのは、初めてかもしれない。



そんな雰囲気を纏った貞永につられるように、あたしは首をコクン…と縦に振った。




「俺、そんなに軽いヤツに見えるかなぁ…」



「そ、それは―――」



「口出しするなって言っただろ?次から口を挟んだら、キスだから」




ニッコリ笑う貞永の口からは、シャレにならない言葉の数々。



…こんな真剣な時でも、エロ狼は健在なのね。




.
< 38 / 412 >

この作品をシェア

pagetop