秘密の★オトナのお勉強②
口出しはもうしないとしっかりと心に決めて、あたしは貞永の方を改めて見つめる。
「俺は、遊び目的で人に告白しねぇよ」
「………」
「ずっとあゆが好きで、好きすぎて、気持ちが抑えきれなかったから告白しただけ」
「貞永…」
「それに、メールとかも返さなかったのも、キチンと理由があるんだよ」
そう告げた貞永は、手持ちカバンを無言で漁り始める。
その光景を、貞永が発してくれた嬉し過ぎる言葉達と共に眺めていた。
「手紙、嬉しかった」
「え…?」
笑顔の貞永の手に握られてあったのは…
大切にファイルの中に入れられて保管されていた、あたしの手紙だった。
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