秘密の★オトナのお勉強②



「で?蘭に喧嘩を売っちゃったから、あゆはそんな目に遭ってるの?」



「もちろんです…」




場所を変えて、あたし達はハッピードリームの近くにある喫茶店にいた。


貞永と蘭は有名な芸能人だから、グラサン&マスク着用。



え?どう見ても怪しい?

大丈夫よ。風邪っていう事にするから。



そんな中、あたしは冬馬に今の状況を尋ねられていた。


屈辱に歪むあたしを、蘭は楽しそうな表情で傍観している。




「なかなかお似合いよ?二十四歳がまさかのウサギ耳を付けて街中を歩くなんて、誰が思いつくネタなのかしら」



「…あゆ、あとでその耳付けてヤるか?」



「蘭も貞永も口縫うわよ!?」




…そう。

どこから見つけ出したモノなのかは分からないけれど、あたしは今、ウサギ耳を付けながら行動しているのだ。




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