秘密の★オトナのお勉強②
「頭破裂しそう…」
「何やってんだよ」
独り言のつもりで吐き出した言葉が、何故か返事付きで返って来る。
その事に疑問を感じたあたしは、そっと伏せていた頭を元に戻した。
もしかして、この声は―――
「どうした?疲れてんのか?」
「さ…貞永!?」
予想外の人物に、あたしは驚きすぎて身体をビクンと反応させる。
「何驚いてんだよ」
「だって…もう終わったのかなって…」
「超特急で済ませてきたし。変なヤツ」
「あゆってやっぱ面白いな」と付け加えた貞永は、声を上げて笑い始めた。
言えないよ。
貞永の事をずっと考えていました、なんて。
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