Night-きっと始めから決まっていた-



2年前



求人情報雑誌を見ていたあたしは



1番目にとまった店の担当に電話をかけた



プルル プルル



呼び出し音が数回鳴る



「もしもし、秋谷(あきや)です」





「あっ、すいません。求人広告を見て電話したんですが」



「あ~はいはい!面接希望ですか?」



「はい、お願いします」



「じゃあ~今日とか大丈夫?」



「あっ、はい大丈夫です」



「都合の良い時間とかあるかな?」




「え~っと、6時くらいなら……」



「おっけ~、じゃ何もいらないからさ、時間までに店来てね」



「わかりました」



「名前だけ聞いといていいかな?あと年はいくつ?」



「○○○○○です。今18です」



「はいはぁ~い、○○○○○ちゃんね。じゃあ6時に待ってるからぁ~」



「よろしくお願いします。失礼します」



「はぁ~い、バイバ~イ」




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