大好きッ!!
陸は不思議そうな顔で私を見つめてくる。
「別れ話は?」
「えっ、なっちゃん別れたいの?」
陸はすごく驚いている様子。
「あんなことがあったから別れ話かと……」
私が気まずそうに言うと……
「そんなわけないよ。」
と、陸が少し笑いを零しながら言ってくれた。
おかげで、さっきまでの緊張して固まっていた私は力が抜けて、ヘナヘナと地面に膝をついた。
そういえば、別れ話っていうのは私が勝手に悪い妄想で作ったもの…。
つまり……
――――――――“早とちり”
私はそんな自分が恥ずかしくなって、ため息をついた。
すると、陸が私に手を差し伸べてくれた。
私はその手に掴まって、ゆっくりと立ち上がると、陸は私を一段上の段差にのせた。