大好きッ!!
第一章 異変
「陸〜!一緒に帰ろ!!」
今日は部活のサッカーもないから大丈夫だよね?
私は前の席にいる陸に言った。
今は、もうすぐ期末試験ということで席順が出席番号順に並んでいる。
私は試験前のこの時期が好き。
まあ、試験は大っ嫌いだけどね。
私は陸の返事を、目を輝かせながら待っていた。
すると、陸は私から目を逸らした。
私が頭を傾げると、陸の口から予想もしていなかった言葉が飛び出した。
「ごめん、今日は一緒に帰れない……」
そう言って陸は、私と一度も目を合わさずに教室を出て行った。
「………」
どうして〜〜!?