大好きッ!!
第二章 疑い
翌朝、いつもは家まで迎えに来てくれる陸は来なかった。
私は時間がギリギリになるまで待っていたけれど、残念ながら陸は来なかった。
心配した私は、陸に電話した。
――――RRRRRRR……
耳元で鳴り響くコール音……。
陸が出てくれる気配は全くない……。
数分後、私は諦めて一人で急いで学校に向かった。
校門に着くと、目の前には見慣れた後ろ姿……。
―――陸だ!!
私は声をかけようと、陸の所に駆け寄ろうとして、足を一歩踏み出した。
その時、一人の女の子が私の横を通り過ぎた。
隣のクラスの天崎 美乃里。
背が高く、髪の毛サラサラ。
顔が小さくて、クリクリした愛らしい目をした可愛らしい子。
サッカー部のマネージャーをしているらしい。