3日で終わらせる
♪~♪~♪~
鳴りやまない着信音。
ディスプレイに映るのは"亮くん"ばかり。
あれから私たちは行く場所もないから、一人暮らしの蓮の家に来た。
私は床に座り込み、蓮はコーヒーを入れている。
「はい。」
蓮が目の前のテーブルにコーヒーを置いた。
「ありがとう。」
私は手に取って一口飲んだ。
「なぁ、綾吏。俺ら、周りに認めてもらえることも、最後まで結ばれることも、きっとないだろうけど……俺らなりに今は幸せになろう。」
「……うん。」
蓮の口から出た言葉は、私からしたら意外だった。
"やっぱりやめよう"
そう言われると思っていたから。