黒猫

…にゃぁ。

手を離した瞬間、
小さく鳴いた。

寒いん?
寂しいん?

大丈夫やで、俺が居るから。

大丈夫やで、お前まで失ったら
俺は生きてけへんから。

無性に愛しくて
可愛いくて

傍に干してあったタオルで小さな身体を包むと、そのまま抱きしめる。

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