愛しい君へ


「これからはずっと家に居るの?」
「あぁ、居るよ。結城は?」
「俺?一応居るよ。シフト入ってる日はあるけど」
良かった・・・。
「んな嬉しそうな顔すんなよ」
結城兄ちゃんがあたしの頭をクシャッとした。
「ちょっ!この髪型作るの苦労するんだよ!?」
1時間だよ、1時間!
「んなもん知るかやわ」
「あほ!」
「関係ねぇし」
「ばか!!」
「お前ょヵましだわ」
「ハゲ!!!」
「どこがだわ」
「唯兄ぃ~・・・」
「よしよし。おかえり(笑)」

お母さん、お父さん。
お元気ですか?
あたし達は元気です。

「結城兄ちゃんのいぢわる!」
「は!? 何でだわ!」

楽しくやってます。
心配しなくて大丈夫です。

「唯兄ぃ~」
「お前なぁ。結城はばかだからしょうがない」
「なんやと-!?」

小さい頃はお母さん達に逢いたくてたまりませんでした。
それは今も変わりません。
でも今は兄ちゃん達が一緒だから。
寂しくありません。
たまには言い合いもします。
でも大丈夫です。
だヵらお母さん、お父さん。
お母さん達も元気でいてください。

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