愛しい君へ

「ぃぃヵら。もう帰れ。また明日来いな」
龍哉があたしと実美の背中を押して廊下に出された。
「ちょっ!」
「ぃぃヵ。今日はもう来るなよ。まっすぐ家帰れ。マックとヵ寄ってくなよ。分かったか」
「分かったよ・・・」
「ょし。ぢゃあまた明日来いな。大好きだよ、梨李」
あたしのおでこにキスをしてドアを閉めた。
「しょうがない。帰るヵ」
あたし達は歩きだした。
「ど-する?マック寄る?」
実美が聞く。
「ぃぁ、まっすぐ帰るよ。龍哉の様子変だったし」
「分かったぁ」

「ぢぁあめーるするね♪」
「ぅん★またね!」
あたし達は家に向かった。

「ただぃま-」
家に着いて玄関を開けた。
何の返事もない。
「あれ? 結城兄ちゃん-?唯兄-?」
やっぱり返事がない。
家の中に入る。
やっぱ誰も居ない。
どこ行ったんだろう?
てヵどっか出掛けるならそう言ってよね。
めーるだって来てないし。

「ただぃま-」
誰ヵが帰ってきた。
この声は多分唯兄だと思う。
「あれ?梨李ぢゃん。結城の野郎は?」
「ぇ、一緒ぢゃないの?」
「たしヵに一緒だったヶド先帰るって言ってたヶド」
「唯兄のほが早かったね」
「まね-。あ-疲れた。水くれ、水」
「はぃはぃ。 あ、塩入れる?」
「入れねぇわ。結城と同じことすなよ」
「ははッ。はい、水」
「何も入ってない?」
「当たり前。ちゃんとした水だよ」
「サンキュ」
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