愛しい君へ


唯兄は渡した水を一気に飲んだ。
「あ-だる。風呂沸いてる?」
汗で濡れたタオルをかばんから出しながら聞いてきた。
「あ-、ぅん。沸いてるよ」
一応沸かしておいてよかった。
「ぢゃあ入る。そのうち結城も帰ってくるヵら」
そう言って風呂場に行った。

「はあ」
ソファに座ってクッションに顔を埋める。
「・・・・ぷはっ!」
呼吸止めたら苦しくなった。
って当たり前ヵ・・・。
結城兄ちゃんまだ帰らない-・・・。

ピロリン♪
携帯が鳴った。
めーるヵと思ってしかとしてたら電話だった。

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