愛しい君へ


とっても気持ちよさそうに眠るね。

「あ!石橋君だ!」
近くの女子達が寄ってきた。
香水のにおいが鼻に来る。
「ん・・・」
「ぁ!起きたよ!♪」
声違ってるし。
「・・・なに」
「喋ったぁ♪」
「・・・ろ・・・」
「ぇ?」
あたしにも聞こえなかった。
「ぅせろって言ってんの。せっかく寝てたのに」
「ぁ・・・ごめんなさい・・・」
「早くあっち行ってくんない。寝れねぇだろ」
「はぃ・・・」
女子達はそそくさと消えて行った。
す・・・スゴイ・・・。
「・・・どした」
「ぃぁ・・・」
「俺らだって男だ。それくらいは言うぜ」
そぅだね・・・。
「寝てもぃぃですよ」
「そうさせてもらう。 お前のにおいがして安心する」
ぇ・・・。
「んぢゃあ。 チャイム鳴ったら起こしてな」
そう言ってまた眠ってしまった。

「な?」
「ぅん・・・」
「あ、俺は高見慎耶(タカミシンヤ)。慎耶って呼んで」
「あ、あたしは・・・」
「永山梨李。だろ?」
「なんで知ってるの・・・?」
「龍哉が話してたヵら。どんな奴か見て見たかった」
そか・・・。
「まあこのまま放置しといて俺らはこのまま学校サボろっか♪」
ぃぁ、ダメでしょ。
「ぃぁ-・・・。あたし単位取れてないんで・・・」
「ぃぃぢゃん♪俺が教えてやんよ♪」
無理矢理手を掴まれた。
実美ッ! 
近くに居ない。
誰かッ・・・。

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