愛しい君へ


ふと冷たい声が聞こえた。
「龍・・・哉・・・」
「チッ・・・。起きるの早ぇ-よ」
慎耶は手を離してくれた。
「大丈夫ヵ?」
「ぅ・・・ぅん・・・」
「ならぃぃ」
また顔を伏せてしまった。


その顔は何処となく

寂しげで愛おしく思えた。

こんな気持ち初めて・・・。

どうしていいか分からなくて。

すっごく戸惑った。
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