愛しい君へ


また涙が溢れ出した。
失恋したのと同然・・・。
「はぁ・・・」
龍哉が戻って来てくれた。
ごめんね・・・。
あたし・・・嫌な女だね・・・。
「なんで泣くかなぁ・・・」
「何でもない・・・。行ってもぃぃょ・・・」
「アホか。泣き止むまで一緒に居るて」
「実美に勘違いされちゃうよ・・・」
実美には何も伝えてない。
「まあ梨李、誤魔化しといてな」
んな無茶な・・・。

「落ち着いた?」
「ぅん・・・。ありがと・・・」
「ぇぇって。気にすんな」
龍哉優しすぎるよ・・・。

ガラッ

「梨李ぃ♪」
運悪く実美が登校してきた。
「ぇ!?梨李何してんの!?」
「「はぁ・・・」」
二人で溜め息。

「ぇ!?何!?」
あたしは龍哉と目が合って笑う。
「あたし何かした!?」
実美の反応が笑えた。

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