愛しい君へ


放課後。
あたしと実美は最終下校まで校内で遊びまくる。
でも今日は教室で会議中。
「実美」
「ん?」
「あたし・・・」
決めた。
この気持ち、龍哉に伝えたい。
どうしても伝えたい。
「告るの?」
「ぅん」
「分かった。なんかあったら電話しなよ?」
「ぅん・・・」
「梨李なら大丈夫。大丈夫だよ」
実美、ぁりがと。
あたし、変われたかな。
女の仔っぽいかな。
でも変わりたい。
「帰ったら実美にもめぇるするから」
「そぅしてくれるとぁりがたぃゎ」
実美は笑ってくれた。

最終時刻になり、
部活帰りの人で賑やかになった。
夜練がある人も居れば
ない人も居る。
そして遊んでた人も居る。
あたし達も同じだヶドね。

「実美・・・」
帰り際、あたしは弱弱しい声で
実美を呼んだ。
「どした?」
「ゃッぱ・・・怖いよ・・・」
「梨李・・・」
実美があたしを抱き締めてくれた。
「大丈夫だよ・・・。梨李なら大丈夫・・・」
「実美・・・」
まだ何もしてないのに
涙が出てきた。
「ぉし!明日学校休みだし、うちに泊まる?」
「ぇ・・・?」
予想してないことを言われた。
「だから・・・泊まりに来なよ?1人だと不安だヵらさ」
「・・・行く・・・」
まあ誘われなくても行くつもりだった。
「ぢゃあ決定♪」
実美は何やらウキウキだった・・・。


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