愛しい君へ


「梨李?」
「ほえ?」
考え事をしてると実美が覗き込んできた。
「どしたの?」
「ぃぁ-なんもッ!」
「そかぁ。ご飯食べよ!」
テーブルの上にはハンバーグが置いてある。
「ハンバーグ-!!」
「ははッ。梨李、ハンバーグ好きなん?」
「大好きッ☆ 早く食べよ!」
椅子に座る。
「いただきま-す!!」
「梨李ってば慌てすぎ」
実美は笑って言う。
「めっちゃ美味しい-!プロ級ぢゃん!」
「ははッ。 大袈裟すぎだよ~」
ぃぁ、まぢで美味いんです。

「梨李、携帯また鳴ってるよ」
ご飯に夢中で聞こえてなかった。
「あ、本当だあ」
携帯を手に取る。
非通知だった。
「旦那からぢゃね?」
実美がからかって言う。
「旦那ぢゃねぇて、ばーか」
電話に出てみる。


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