愛しい君へ


あたしはそれから眠りについた。


起きたのは夜の8時近く。
携帯を見るとメールが10件
着信がまた50件来ていた。

『梨李!大丈夫!?』

『返事してよ!』

『生きてる!?』

全部実美からの心配メールだった。
実美・・・か・・・。
龍哉からは1通もメールが来てなかった。
実美はもう知ってるのかな・・・。

『生きるよ~ 寝てたわぁ』

とりあえず送っといたほうが
怒られずに済むかな。

ピロリン♪
『良かったぁ・・・。 大丈夫?』

聞いたんだ、もう。

『大丈夫だよ~。明日は学校行くよ、多分』

逢いたくないけど、家に居ても暇だし。
でも学校へは行く。
実美にも逢いたいし・・・。

『無理しないよおにね?』

その優しさが今のあたしにはツラいよ・・・。

それからあたしはまた眠りについた。

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