愛しい君へ
嘘・・・でしょ・・・?
「いつ・・・?」
声が震えてるのはあたしでも分かった。
「今日の朝・・・。携帯が近くに落ちてて・・・
それ拾って開けたら・・・お前に電話しようとしてたみたいで・・・」
「龍哉が・・・?」
なんで今更あたしに・・・?
あたし・・・もう彼女ぢゃないんだよ・・・?
何を言おうとしてたの・・・?
いいこと?悪いこと?
「それでさ・・・」
慎耶が再び口を開く。
「龍哉は・・・目を覚まさないんだ・・・」
ぇ・・・?
「目を覚まさないって・・・?」
死んだって・・・こと・・・?
「生きてんだけど-・・・いつ目を覚ますか分からないんだ・・」
「嘘・・・。嘘だ・・・」
龍哉は目を覚ます・・・。覚ましてくれる・・・。
「それで梨李、俺と一緒に来てくれ」
そう言われて腕を掴まれた。
「ぇ、学校ゎ!?」
「先公にゎ話つけてある。許可も得てる。嘘ついたけど」
慎耶に言われる通り、ついていった。