愛しい君へ


着いた先ゎ病院だった。
何の躊躇いもなく、慎耶ゎ入って行った。
あたしゎ躊躇った。
龍哉の姿を見るのがツラくて。
現実を受け止めたくなくて。
「梨李」
あたしが躊躇ってると慎耶が呼ぶ。
「大丈夫だよ。龍哉ゎ死なねぇよ」
「ぅん・・・」
「ほら、行くぞ」
勇気を出して病室へ向かう。

着いたのゎICUだった。
ICU。集中治療室。
危険な人が入る病室だった。
212号の前で止まった。

この向こうに龍哉が居る・・・。
「梨李のタイミングでいいぞ」
あたしのタイミング・・・。
本当ゎ入りたくない・・・。
でも・・・。
「入る・・・」
「分かった」
ドアが開いた。
ドアの向こうに居たのゎ・・・。


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