愛しい君へ


「龍哉・・・?」
たくさんの管をつけた無残な龍哉の姿。
昨日まで笑ってたのに・・・。
「龍哉・・・ダメだよ・・・。こんなとこに居ちゃ・・・。
早く学校行こうよ・・・?みんな待ってるよ・・・?
ねえ・・・起きてよ・・・。龍哉・・・ねえ・・・」
龍哉をゆする。でも何も反応ゎない。
「梨李・・・」
「おかしいね・・・。こんなの龍哉ぢゃないよ・・・。
龍哉ゎ別のとこで生きてる・・・。探さなきゃ・・・」
もお理性を失って狂ったように言うあたし。
「梨李!どこ行くんだよ!?」
病室を出ようとするあたしを止める慎耶。
「どこって龍哉探すんだよ。生きてる。どっかで」
「梨李!しっかりしろよ!」
慎耶が怒鳴る。
「お前が狂ってどおすんだよ!龍哉ゎここに居るんだよ!
危険な状態なんだよッ!こいつゎ・・・龍哉ゎ・・・!
事故る前までお前のこと考えてたんだよ!」
その言葉ゎ理性を失ったあたしの胸に刺さった。

「龍哉が・・・?」
「そおだよ!龍哉ゎ好きで別れたヮヶぢゃねえんだよ!
コイツゎお前を大切に思ってるからこその決断だったんだよ!」
初めて聞かされた事実だった。
嫌われたと思ってた。
他に好きな人が出来たと思ってた。
でも実際ゎ違ったんだね・・・。

「龍哉・・・生きてよ・・・。
死んぢゃ嫌だよ・・・。
お願いだから・・・」


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