愛しい君へ

「俺は時間より早く着いてコンビニに居た・・・」

「早く鈴奈来ないかな-」
近くにコンビニがあった。
「あそこで時間潰すか」
コンビニに入った。
数分後に電話があった。
友達からだった。
『何?カラオケなら行けな・・・』
『お前、今何処に居る!?』
近くで救急車の音がする。
『コンビニだけど・・・。救急車のサイレンうるさい』
『高ちゃんが・・』
『鈴奈がなに!?』
自分でも焦ってると思った。
『高ちゃんが・・・』

事故った。

鈴奈が・・・?
いつ・・・?
何処で・・・?
『鈴奈は・・・無事なのか・・・?』
震えた声で聞く。
『それが・・即死だそうだ・・・』
即死・・・?
嘘だ・・・。
鈴奈は・・・戻って来てくれる・・・。
慎耶って笑って寄ってくる・・・。
鈴奈は・・・。


「俺は携帯を握ったまま動けなかった・・。ダチが迎えに来てくれるまで・・。コンビニの駐車場の端でうずくまってた・・・」
ツラそうに慎耶は言う。


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