恋色サイダー【完】
…あたしは櫂士の腕の中に居た。
意味が分からなくて、慌てるあたしを強く抱き締めて櫂士は言った。
『…麻奈、ごめんな?何回言っても足りないけど…』
「櫂士…っ!櫂士ぃ!!もういいよ、」
『麻奈、もう一度俺と付き合ってくれる?』
あたしの言葉を遮って櫂士が言ったのはとっても甘い言葉だった。
「…っ櫂士!!当たり前だよぉ…っ」
ここがコンビニだというのも忘れて、あたしは櫂士の胸の中で子供のように泣きじゃくった。
そんなあたしに櫂士は顔を近づけて…―――
…キス?