恋色サイダー【完】
いつもみたいに笑って"冗談だよ"って、そんなセリフ期待してたんだ。
「はぁ…泣いても仕方ないか。とりあえず午後からでも学校行かなきゃだよね。」
長時間泣きはらしたせいで赤く腫れた目を冷やそうと下にある冷蔵庫から氷を探した。
「うそっ…氷、ないじゃん…」
どうしようかな…。
こんな目じゃ学校行きたくないし。
「はぁ…今日は学校休も。」
担任に連絡を入れてから、
ソファーにドサっとと寝転がる。
目を瞑ると思いだすのは、ついさっき別れたばかりの彼の顔ばかり。
「…ぐすっ……ふぇ」
次から次へと涙がこみ上げる。悲しい、虚しい、どうして?
そんな思いばかりが募っていく。