恋色サイダー【完】
グゥゥゥゥ…――――
…こんなに悲しくて泣いていてもあたしのお腹は元気みたい。てゆーか、こんな時に鳴らなくてもいいのにっ!!
「はぁ…なんか買ってこなきゃな。」
パジャマから簡単な外着に着替えて恐る恐る鏡をのぞいてみた。
「…うわっ、ひどい顔!!
絶対知ってる人に会いたくないな…」
お母さん帰ってこないかな。
って…無理だよね。
あたしが小さい頃に事故でお父さんを亡くし、女でひとつであたしとお姉ちゃんを育ててるお母さん。
朝早くから夜遅くまで働いているため、今日ももう仕事に行ってしまっている。