恋色サイダー【完】
仕方なく、ふぅ…とため息をついて外に出る。
ガチャッ…‥――
「……っ…」
梅雨が明けて照りつける太陽が泣き腫らした目に染みる。
こんな顔のあたしを照らさないでほしい。
"そっと、道端の草のようになりたい。"
前に誰かが言っててバカみたいなんて思ったけど今は心から共感出来る気がする。
暑い中を必死にコンビニまで歩く。
もうお昼前だからか、思ったよりもコンビニに居るお客さんは多いみたいだ。
やだなーなんて思いながら、店内に入る。
「いらっしゃいませ~」
店員さんの胡散臭い笑顔と、空調の利いた気持のよいクーラーに出迎えられた。
と…ふと一つの広告が目に止まった。