恋色サイダー【完】
「ま、待って!!」
櫂士をあわてて引き留めて、あたしは聞いた。
「あの、あたし達って付き合ってるの!?」
『…?そうなんじゃないの?』
まるで今更?とでも言いたげに言う櫂士に、あたしは満面の笑みを向ける。
『…それじゃ』
「うん…っ!!またね!!」
"また"がある、
そう考えただけでウキウキしてた。その日からは毎日、登下校を一緒にした。
1ヶ月記念の時にはキスをした。
1年記念の日、つまり昨日は…初めて愛し合った。
それなのに…っ
次の日にあたる今日、あたしはフラれた…‥。